5日間の日程でフィリピンを
ご訪問された天皇皇后両陛下。

2016年は日本とフィリピンの国交正常化
60周年に当たることから、
両国の国際親善を
目的にご訪問されました。

両陛下は、歓迎式典や晩餐会など
国賓としての公式行事ご出席の他にも、
現地で暮らしている日本人や日系人の方々などとの
ご交流や両国の戦没者を追悼されるため、
慰霊碑を訪ねられました。

先の大戦でフィリピンで命を落とした
日本人戦没者は51万8000人。

さらに、約110万人のフィリピン人が
日米の戦闘に巻き込まれ、亡くなっているのです。

このため、終戦後に独立した
フィリピンは戦後しばらくの間、
「アジアで最も対日感情の悪い国」
として知られていました。

国交が回復したのは戦後賠償問題が
解決した1956年のことです。

国交回復後のフィリピンは、
日本との経済の深い結びつきや人的交流を経て
今やアジアでも「最も親日的な国の一つ」として
知られるようになりました。

陛下は訪問の半年前、
アキノ大統領を招いた宮中晩餐会で
このようにお言葉を述べられています。

「先の大戦においては、日米間の熾烈な戦闘が
貴国の国内で行われ、この戦いにより、
多くの貴国民の命が失われました」

「このことは私ども日本人が深い痛恨の
心と共に長く忘れてはならないことであり、
とりわけ、戦後70年を迎える本年、
当時の犠牲者へ深く哀悼の意を表します」
と述べられました。

陛下は、日本員戦没者とともに
フィリピン人戦没者に対しても同じように
慰霊をしたいと言う気持ちを持たれていて、
今回の訪問では特に「無名戦士の墓」と言う
フィリピン人戦没者の慰霊碑へご供花されました。

両陛下が訪問し、フィリピン人の
「痛み」に寄り添う姿勢が、
両国の友好関係を向上させた一因でしょう。

天皇皇后両陛下のフィリピンご訪問は
現地でも大きく取り上げられており、
フィリピンの方々からは歓迎と感謝と
喜びの声が多数寄せられていました。