2016年の園遊会でその前年に
イギリスを訪れていた中国の
習近平国家主席らの一行に対し、
エリザベス女王が「非礼だった」と
発言したことは世界中を驚かせました。

なぜなら60年間以上の在位期間中、
エリザベス女王は一貫して政治を語らず、
意見を表に出さないというスタンスを
貫き続けてきたからです。

まさに女王の非礼発言は異例のもので、
よほどの無礼な行為を習近平一行が
したのでしょう。

この点についてはイギリス王室は
もちろんのこと、イギリス政府でさえも
固く口を閉ざしていますが、
マスコミの報道によれば次のような
ことがあったようです。

訪英した中国の一行は、
同行した多数の警備スタッフに
護衛用銃器の携帯と訪英中の
習近平政権デモ取り締まりを求めたが、
英警備当局はいずれも拒否をしたと伝えました。

中国の一行は外交儀礼をはるかに超える
多数の警備スタッフを訪問先々に派遣しました。

しかし、イギリスでは国家元首の公式訪問では、
米国大統領を除き随行スタッフに武器の
携帯を許可していません。

また外国の反体制派によるデモも
取り締まっていません。

このようなイギリスの対応に中国側は激怒して、
要求を受け入れなければ訪問を打ち切ると
脅迫しています。

結果的には話し合いによる解決で
中国側の要求は下げられましたが、
両国間にしこりが残ったのは確かです。

また中国は、2014年の李克強首相訪英の際にも
女王との面会を要求しており。

「応じないなら訪問を取りやめる」と
脅しひんしゅくを買うとともに、
空港で「李首相のレッドカーペットが3m短い」
と注文をつけるなど傲慢な姿勢を続けてきたことも
背景にあるようです。

このような中国の度重なる横柄な態度や
要求がエリザベス女王の異例とも言える
非礼発言につながったと見られています。

とは言え経済的に低迷するイギリスにとっては、
中国とも蜜月の関係を是非とも続けたいところ。

イギリス政府としては中国の横暴に正面から
批判できないジレンマを抱えています。

そんな弱腰の政府を尻目に、
エリザベス女王やイギリス王室は
習近平一行に対して、
「英国流」の皮肉と反撃で返しています。