●シュリーマンは帰国後、
日本見聞録を著した。

彼は日本の前に立ち寄った
中国と比較して、次のような
エピソードを紹介している。

彼が中国で最も不快に感じたのは、
平気で嘘をつきお金をごまかす
一般庶民の姿だった。

乗り物に乗っても、
最初に提示して料金とは
全然違う高額の料金を
あとでふっかけられたりして、
閉口することがしばしばだった。

●その彼が日本で渡し舟に
乗ったときのことである。

あとで料金を支払う段になって、
中国で味わった不快な
先入観が頭をよぎった。

どうせ法外な料金を
ふっかけられるに、
決まっているだろうから、
それならば最初から高い料金を
渡しておこうと思い、
規定の数倍の料金を渡した。

すると船頭が不思議な顔して、

「これは規定の料金とは違いますよ」

と言って、余分の金を
突き返したのである。

●フランシスコ・ザビエルは
日本の民度の高さに驚き、

「とても気品があって、
驚くほど理性的、慎み深く、
また才能があり、知識が旺盛で、
道理に従い、その他さまざまな
優れた素質を持つ」

また

「大部分の人は読み書きができる」
本国のスペイン人、あるいは
インド人や中国人よりも
民度が高いことに驚いている。

●フランシスコ・ザビエル
(東洋文庫『聖フランシスコ・
ザビエル全書簡』より)・・・

◇「日本人はたいへん善良な人々で、
社交性があり、また知識欲は
極めて旺盛です」

◇「今までに発見された
国民の中で最高であり、
日本人より優れている人々は
異教徒の間では見つけられないでしょう」