安倍晋三首相は1月12日、
政府専用機で羽田空港を出発し、
エストニア、ラトビア、リトアニア、
バルト三国とブルガリア、セルビア、
ルーマニアへの歴訪をスタートしました。

いずれの国も日本の首相の訪問は
初めてとなりますが、
セルビア共和国には1987年のユーゴスラビア時代、
当時の中曽根康弘首相が訪問しています。

今回の訪問では、
日本外交のフロンティアを広げるとともに、
本年前半のEU議長国であるブルガリアを始め、
各国首脳と胸襟を開いて意見交換し、
北朝鮮問題など国際社会が
直面する喫緊の課題について、
緊密な連携を確認する考えです。

また、今回の欧州訪問に際しては、
延べ30社を超える日本企業で
構成される経済ミッションが同行し、
高い経済的潜在力を有する各国との
経済関係を強化することが期待されています。

こちらでは、欧州訪問の最初の訪問地かつ、
今回訪問する6カ国の中で、
唯一北朝鮮と国交のないエストニアでの
安倍首相の動向及び、
安倍首相の訪問に対するエストニアの人々の
感想などをお伝え致します。

なぜ今まで日本の歴代首相が、
英仏独などを訪れても
バルト三国や東欧にまで
足を伸ばしてなかったのでしょうか。

産経新聞によると、
政府関係者曰く、
その前にいつも退陣してしまうとのこと。

それゆえ今回の欧州訪問は
長期政権の賜物と言えるのかもしれませんが、
そう考えると共産圏の国々の外交力の強さは
一筋縄では崩せないのも頷けます。

このことから考えると、
国際的に強い国になるには、
長期政権が有利なことは間違いないようです。

ちなみに第2次安倍政権発足後、
2013年年初から始まった外遊は、
今回の訪問で丁度丸5年を迎えますが、
その間、今回の訪問を含めると
76カ国・地域となる、
という統計が、
外務省ホームページに掲載されていました。。

次点は、在任5年5ヶ月の小泉純一郎首相の
51回ですのでその差は歴然です。

余談が過ぎてしまいましたが、
安倍首相は1月12日午後(日本時間同日夜)、
最初の訪問先であるエストニアに到着し、
カリユライド大統領を約30分表敬訪問した後に、
ラタス首相との約50分間にわたる首脳会談に
臨みました。

今年はエストニアが独立を宣言してから
100周年にあたる年になりますが、
カリユライド大統領は、
この記念すべき年に安倍総理を
迎えることができて喜ばしい、
そしてこれを機に両国関係を更に
発展させたい旨をの述べました。

また、ラタス首相との会談では、
北朝鮮への圧力を
最大限に高めていくことを
確認した他、
両首脳は、日本とバルト間の協力を
更に推進していくため、
「日バルト協力対話」を
創設することで一致しています。

エストニアといえばSkypeを産んだ国であることは
よく知られてるところですが、
2007年2月に世界で初めて議会選挙に関して
インターネットを利用した電子投票を行ったように、
ITを行政に活用するIT先進国として世界的に有名です。

エストニアは「電子政府」をすでに構築しており、
国外の外国人にもインターネット経由で
行政サービスを提供する
「電子居住権」制度に1万5千人以上が登録しています。

この制度は投資を呼び込むとともに、
エストニアに好意的な人を世界で増やして、
ロシアに対する抑止力を高める狙いもあるとのこと。

また、エストニアはヨーロッパに次いで
ハッカー(反社会的に利用するクラッカーと違う)が
多い国とも言われています。

当然、サイバーセキュリティにも力を入れており、
エストニアには北大西洋条約機構(NATO)
サイバー防衛協力センターが置かれています。

日本では、2020年に控えてる
東京五輪・パラリンピックで予想される
サイバー攻撃対策が急務になっており、
そのためにも同国との連携を深めて行くことが、
今の日本にとっても重要です。

ちなみに、エストニアの経済状況は
バルト三国の中で最も良好で、
エストニアのサク市と長野県佐久市は、
平成10年より相互に交流を続けており、
平成19年には友好都市協定を
結んでいる関係です。

個人的には北朝鮮と国交を
結んでいない数少ない国、
ということが一番印象に
残ったのですが、
エストニアの人々は今回の
安倍首相の訪問に対して、
どのような印象を抱いているのでしょうか。

以下、一部だけになりますが
ご覧ください。