ノルウェー感動!
嵐の歓迎式典で
見せた優しさとは?

今回は、両陛下のノルウェーでの
エピソードです。

皇室外交の際、
訪問先となる国では盛大に
歓迎式典が執り行われます。

平成17年(2005年)に、
訪れられたノルウェー
においてもそうでした。

しかし、ひとつだけ従来の
歓迎式典と異なる点が、
ありました。

酷い荒天だったのです。

2005年5月10日、
今上陛下と皇后陛下は、
ノルウェーの首都オスロの
ガルデモーエン空港に、
到着されます。

王宮前広場での歓迎式典に
臨まれる両陛下でしたが、
あいにくの天候はびっくりする
くらいの土砂降り。

しかも雹(ひょう)まで
混じっていました。

王宮前に御車が入り、
式典が始まると、
儀仗兵(ぎじょうへい)
という元首を警備する兵、
から栄誉礼を受ける、
儀式のため、
今上陛下はずぶ濡れに
なりながら歩かれました。

 

陛下に傘をさすのを
忘れていたSPが慌てて、
駆け寄るハプニングも
ありました。

 

 

 

 

さりげない優しさ

その間、皇后陛下は、
ソニア王妃、
メッテ・マーリット王太子妃とともに、
儀式の進行を、
見守られていたのですが、
3人とも当然雨やヒョウに
打たれたのでびしょ濡れ。

しかもそこは仮造りの、
小さな屋根だけのパビリオン
横から吹きつける風雨は、
容赦ありません。

 

その時、皇后陛下は、
メッテ・マーリット王太子妃を
かばう動作をされたのです。

それもそのはずです。

メッテ・マーリット王太子妃は、
この時、妊娠されていたのです。

この年の12月に、
スヴェレ・マグヌス王子を
無事に出産されました。

さらに今回の両陛下の、
歓迎式典の公式責任者も
王太子妃。

おまけに初めての、
公式責任者としての
公務となり、
プレッシャーも大きかったと思います。

その重荷と心重の身体を、
いたわる皇后陛下の御手に、
多くのノルウェー人が、
日本の皇室に親しみを
感じたと言います。

皇后陛下の、
さりげない優しさに
涙が出そうになりますね。

現地在住の方の話

この時のことを、
ノルウェー在住の日本人の方が、
次のように語っています。

アイルランド公式訪問、
次はノルウェー、
プログラミを見ると
大変過密なプログラムで、
立ちっぱなしの行事も多い。

体調がすぐれているとはいえない
両陛下がよく倒れず、
しかもにこやかに全日程を終えられた。

ファンの小生は、
ホッといたしました。

20年前、皇太子時代に、
わが町ベルゲンに、
来られた際は、
ホテルに入られる時、
迎えただけでしたが、
今回は、
オスロで両陛下に、
拝謁を賜ってきました。

大使公邸で在留邦人
及びその配偶者27人に
混じって家内と並ぶ。

順列は3番目、2番目の
元在東京ノルウェー大使は、
両陛下と握手したけれど、
奥方(邦人)はお辞儀。

うちは家内がお辞儀すると
前もって決めていたので、
早いとこお辞儀して、
なんとなくぎこちなかった。

斎賀大使がそれぞれを
紹介して言葉をかわしながら一巡。

そのあとは自由にみんなと、
気軽に話をされる。

都合40分ばかり、
我々は、遠慮する方だから、
手短にすませるのですが、
名札に何をする者か、
書いてあるので、
いきおい仕事のことを
たずねられ、
そんなことを、
説明したりして、
私としては、
美智子妃殿下の好きな、
この国の文学や音楽を、
話題にできなかったのが、
残念でしたが、
資源地図を自然地図と聞かれて、

「いえシゲンです、石油や・・・」

と言うと、
皇后様は、

『 Natural Resources』ね。

と仰りました。

そうです。
とても勘のいい方でいらっしゃいました。

家内はずっと日本語で通したようだが、

『お目にかかれて光栄です』

と言っていました。

最後に、天皇陛下の
スピーチについて。
宮中晩餐会と首相昼食会は、
私らお呼びでないが、
出席した名誉大使の、
イルゲンスさんは陛下の、
スピーチに、なんともいえない
荘厳を感じたそうです。

天皇の公式スピーチは、
日本語なので英語に
翻訳されるわけですが、
話す方に威厳があり、
さらに、宮中晩餐会では、
220人の参加者全員に、
握手して挨拶された
ことに驚いていた。

20年前皇太子として、
宮中晩餐会でスピーチされた時は
英語でしたが、
TVで放映され、
はじめて聞いて驚いた。

この時の
ご訪問をきっかけに、
ノルウェーでは日本ブームが、起きたそうです。

天皇皇后両陛下の
献身的な振る舞いが、
また一つ、日本のすごさを
他国の人々に、
知らしめたのでした。