台湾の総統に
蔡英文氏が就任して2年。

その間、中国の
経済的、政治的圧力により
台湾との国交を断った国は
実に5カ国を数えます。

今や米国と覇権を争う
超大国・中国に抗うのは
並大抵のことではありませんが、
その「脅迫」に屈せず
台湾との関係を
保ち続けているのが
南洋の小国・パラオです。

台湾出身の評論家・黄文雄さんは
自身のメルマガ
『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、
中国・韓国の真実」』で、

中国の脅しに決して負けない
パラオと台湾が
国交を結び続ける
「当然の理由」
紹介しています。

【パラオ・台湾】
中国の妨害に屈せず
「日本精神」で通じ合う
台湾とパラオ

● 中国の観光禁止で
来訪者半減のパラオ、
「量より質」で対抗へ

8月21日午前、エルサルバドルが
中国と国交樹立、
これにより台湾と断行しました。

蔡英文政権に
なってからの2年で
これで台湾と断行した国は
5カ国となりました。
現在、台湾と国交のある国は
17カ国です。

しかも、蔡英文総統が
中南米歴訪から
帰国したばかりのタイミングです。

●台湾がエルサルバドルと断交
中国は国交樹立の文書に署名

言うまでもなく、
台湾との国交断交の背後には、
中国による
経済的、政治的圧力があります。

台湾と断交する国に対しては
経済援助を与え、
国交を維持する国に対しては
冷遇するという、
いつものやり方です。

そして、この中国のやり方に
苦しめられているのが、
台湾と国交のあるパラオです。

中国は昨年末、
外交関係がないことを理由に
パラオへの中国人観光ツアーを
禁止しました。

パラオを訪れる観光客の
半分を占めていた中国人が
来なくなったことで、
ホテルやレストランは
閑散とした状態だったと言います。

また、これまで
同国の美しい風景目当てに
殺到していた
中国人投資家も去ったそうです。

しかしパラオの
トミー・レメンゲサウ大統領は、
「集団での観光は
環境に被害をもたらしている」

「パラオにとって
数が大きな利益を
意味していたわけではない。
我々は量ではなく
質の政策を模索する決意を
より強くした」

と、中国の嫌がらせに対して、
むしろ望むところだといった
気概を見せています。

パラオといえば、台湾同様、
かつて日本統治下にあり、
現在も大変な
親日国であることは有名です。

同国の国旗は、
青地に青色の日の丸で、
日本に対する親しみから、親に
日本風の名前をつけられた人も
少なくありません。

戦前に日本から
パラオに移り住み、
現地人と結婚して同化した
日系人もいます。

パラオ人の4分の1が
日本の血筋度とも言われ、
レメンゲサウ大統領も
祖母の父が
日本人の日系4世です。

また、前大統領の
クニオ・ナカムラも日系人でした。

2015年に天皇皇后両陛下が
パラオを訪問する際、
レメンゲサウ大統領は

「日本とパラオは
単なるパートナーシップではなく、
むしろ兄弟に近い。

日本が兄でパラオが弟です」

と語っています。

パラオは1996年、
韓国の建設会社が建設した
KBブリッジが崩落する
という事故がありました。

この橋は韓国の
SOCIOという企業が
鹿島建設の半額の
入札価格で落札し、
1977年に完成したものですが、

当初より手抜き工事が噂され、
陥没事故が相次いだため、
パラオ政府による補強工事が
繰り返されてきましたが、
それでも20年も持たずに崩落してしまったわけです。

この橋は本島のコロール島から
国際空港を繋ぐ
唯一の道路であり、
また、電気、水道、電話などの
ライフラインが通っていたため、
パラオの首都機能が麻痺し、

当時のクニオ・ナカムラ大統領は
国家非常事態宣言を
発令したほどでした。

韓国のSOCIOは、
1994年に崩落した
韓国の聖水大橋にも
関わっていました。

しかもKB橋崩落時にはすでに
SOCIOは解散していたため、
パラオ政府は
損害賠償を請求することも
できなかったのです。

このKBブリッジ崩落に対して、
日本政府は支援を行い、
日本のODAによって2002年に
「日本・パラオ友好の橋」という
新たな橋がかけられました。

そして現在、パラオは
中国から色々嫌がらせを
受けているわけです。
やはり大中華も小中華も、
思考法は同じです。

相手を恫喝したり
騙したりすることで、
自分の欲望を
叶えようとするからです。

台湾同様、パラオには
「オカネ」「サビシイ」など、
日本統治時代の言葉が
たくさん残っています。

その数は500とも言われますし、
日本統治時代を
経験したことがある高齢者は、
流暢な日本語を話します。

台湾には「日本精神
(ジップン・チェッシン)」
という言葉があり、
これは勇気や誠実さを
意味します。

パラオにも「日本精神」に似た
考え方や言葉があるのでしょう、
だから中国の
嫌がらせや脅しには
屈しないのだと思います。

かつて日本に統治され、
いまなお世界で
もっとも親日であり続ける
台湾とパラオが、
団交を結ぶのは
当然の帰結なのかもしれません。