世界が称賛した写真

副皇太子は8月31日から9月3日まで日本に滞在し、
9月1日、天皇陛下は皇居・御所で副皇太子と会見した。

会見で天皇陛下が

「東日本大震災の際にお見舞いを頂いた事に感謝します」

と述べると、副皇太子は

「それは我々の義務です。日本は極めて重要なパートナーなので、
困っている時にはそばに寄り添うのが真の友人です」

と語った。

会見は御所の一室で行われたが、
この時の写真がFacebookやTwitterなどを
通じて世界で大きな反響を呼んだ。

何の飾り気も無い部屋で、
装飾と言えば草木を活けた花瓶が1つあるだけ。

障子から明かりが差し込む凛とした気品ある空間の中で、
天皇と副皇太子が向かい合い、言葉を交わしている。

Facebookの声

「この写真を見ると嬉しく感じる。

 サウジアラビアの副皇太子が、
 シルクやジュエリーなどの派手な
 装飾に頼らずとも、
 とても穏やかな気持ちで
 対談されていることが分かるからだ」

「本当に素晴らしい場所だ。

 うるさくないシンプルな作りで、
 大事な部分1点にまとめられている。

 日本らしいよ!」(サウジアラビア)

「日本の天皇陛下と最高の
ミニマリズムの形」(カタール

「これこそが真のミニマリズムだ!」
(マレーシア)

「金も装飾もなく、衝撃的な1枚だ。
 この謙虚さが美しいのだろう」(米国)

「写真は最低限の物しか
 置かれていないにもかかわらず、
 部屋から美しさや気品が
 溢れています」(モロッコ)

ミニマリズムとは、
華美を排したシンプルさに
真の美しさを見出す考え方のこと。

両陛下の私邸の御所もそうだが、
皇居・宮殿も、
そこに足を踏み入れた
外国の来賓の多くが、
そのたたずまいに感嘆する。

装飾を排し、趣味のいい花瓶がただ1つ、
広い空間に置かれているだけ。

これでもかと装飾を重ねていく
欧米やアラブのインテリアとは対極の、
引き算の美に日本の精神性を見る賓客は多い。

「日本は例外である」

副皇太子も御所の雰囲気に触れ、
皇室に対する尊敬の念を
更に深めたのではないだろうか。

外務省と宮内庁の関係者によると、

天皇との会見での
ムハンマド副皇太子の言葉遣いと
立ち振る舞いからも、
皇室に対する尊敬の念を感じたという。

ただこれは1人、
副皇太子にとどまるものではない。

2006年〜2009年までの3年間、
駐サウジ大使を務めた中村滋氏は、

「サウジの王族は日本の皇室に尊敬と強い関心を寄せている」

と指摘する。