近年、北朝鮮問題や尖閣諸島など日本の国防について考えさせる事が多い中、先の大戦でもある大東亜戦争が日本が一方的に仕掛けた侵略戦争などと思っている人も未だに少なくはない。

実際に日本国民の中にも「日本は無茶な戦争をした」と言う人がにもいるのも事実だ。

学校の教育(小、中学校)でも、近代日本史については具体的な所まで掘り下げて勉強していないように記憶している。(正直、中卒の自分は真面目に勉学に励んでいた学生では無かったのは記憶しているが・・・)

もし、大東亜戦争が侵略戦争で日本は無茶な戦争を仕掛けたのであれば、靖国の英雄達は犬死にしたことになり、生き残った我々は負け犬である。

他国の人間に大東亜戦争は侵略戦争であったと言われるのは最悪我慢出来ても、同じ日本人が、しかも国会議員までもが大東亜戦争は侵略戦争であったと言われては、靖国の英雄達も今の日本を見てどう感じるだろう過去を知る事で未来が見えてくる事もあると思うので今一度、大東亜戦争への歴史認識を見直さなくてはいけないのではないだろうか。

まず最初に戦争とは政治の一環であり、戦争目的は政治目的でもある。外交とは、例えるならピストルを突きつけ合ってより自国の利益を勝ち取るようなものであり、故により強力なピストルを持った国の意見が通りやすいものである。(実際に最強のピストルでもある核兵器を持った今の北朝鮮はどうだろうか?)対外交渉において、外交手段で政治目的が達せられない時、戦争という非常な手段に訴えることになる。多くの場合は戦勝国によって政治目的は達成出来るが、先ほど述べましたが戦争とは一つの手段にすぎないので、必ずしも勝ったからと言って目的が思う様になるとは限らず、負けたからと言って目的が達成出来ないとは限らない。

では、大東亜戦争の戦争目的(政治目的)は何だったのか?

色んな角度から検討してみると以下の3つにまとめられる

  1. 経済の安定
  2. 国防の安泰
  3. アジア諸民族の解放

経済の安定

昭和に入ってからの日本経済は全くの死に体であり、一部の富裕階層を除く大多数の国民は、貧乏を分かち合うという生活に甘んぜざるを得ない有様で、現在の日本に暮らしていたら想像出来ないくらいの貧乏国であった。日本が大陸に進出していったのも食っていく為であった。そんな日本が今では経済大国と言われるまでに発展し、個人別に格差はあっても、国民は世界で最も平和で豊かな生活を手にしている。経済安定という政治目的は、戦後73年たった今では立派に達成されている。それは、勤勉努力をルールとする国民性と、先祖伝来の深い知性、優れた知恵といえども、中途半端な敗戦では無く、何もかも徹底的に破壊し尽くされ、ドン底にまで落ちた事によってかえって新しい道を模索し追求する意欲を生んだ事も見逃す事の出来ない要因である。それにも増して、大きな要素は、戦後すぐに始まった米ソ冷戦であり、日本経済に起死回生の転機をもたらした朝鮮戦争とベトナム戦争であった。

そして、巡り合わせとも言うべきこの要因を作り上げたのは、日本を非武装化にして、永遠の四等国として極東の一角に閉じ込めるといったアメリカの方針も、米ソ冷戦に直面しては、日本を反共産主義化の防波堤として重視せざるを得なくなった為である。

では、一方戦勝国の戦後はどうだろうか?中華民国は論外として、ソ連は崩壊しロシアになり中国共産党の国民生活は一部の富裕層とその他の層の格差は未だ埋めきれていない。アメリカは日本に勝ったその日から、ソ連という大敵に対抗して軍備増強に迫られ、敗戦国から賠償を取るどころか、せっせと食料を補給し、軍隊を派遣して守ってやらなくてはならなくなった。つまり、敵が日本とソ連が入れ替わったに過ぎない。そして、米ソともに莫大な軍備費の支出に耐えかねて、国家経済が破綻して西側陣営に屈伏し、世界一の債権国から債務国に転落したのである。

イギリス、フランス、オランダも海外に保有していた広大な植民地を失い、二流国に甘んぜざるを得なくなった。

大東亜戦争直後の植民地 世界地図

現在の世界地図

国防の安泰

戦前の日本は、北にソ連、西に中国、南にイギリス、フランス、オランダと四方敵に囲まれており、特に米ソは直面する最大の強敵であって、国家予算のかなりの部分を国防費用に回さなくてはならなかった。貧乏国日本にとって、膨大な国防費は国家経済を超えた大きな負担であり、それだけ国民生活が圧迫されていたのだ。

戦後の日本は、アメリカの大きな核の傘にすっぽりと覆われ、日米安保条約によってしっかりと守られている。 かつての占領軍は今や番犬となり、日本はGNP(国民総生産)1%程度の予算の軍隊で専守防衛を基本とし、日本が盾(防御)に、アメリカに汚れ役の矛(攻撃)に、と言って経済発展(金儲け)に専念した。四方にいた敵も、植民地が解放されソ連も崩壊しロシアの一国のみとなった。明治以来これほど安泰になったことはなかった。

アジア諸民族の解放

上記の戦前の世界地図を見てもらうと一目瞭然だ。世界の大部分が白人の植民地であり、支配地域であった。第一次世界大戦の後に設けられた国際連盟は、白色人種だけの繁栄と幸福を図る事を目的とした機関であり、有色人種は白色人種に奉仕する為の存在でしかなかった。しかし、戦後に民族自決(それぞれの民族が自らの運命を自ら決するという考え)の風潮が急速に高まり、日本が掲げたアジア諸民族の解放はアジアのみに止まらず、全世界から植民地が一掃されるまでに至ったのである。大正時代に、国際連盟で人種差別撤廃を提案した日本が、白人諸国の大反対で否決された事を思うと白人主義社会の影は急速に薄れて行った。

戦勝国またはこれに準ずる国が戦後失った植民地、保護領自治領などの支配地は、主にアジア、アフリカ、大洋州(オセアニア)などの後進地域に多く、いかに白人が世界を制覇していたかが解る。

ソ連と中国共産党は広大な領土を強奪し、武力で他国を押さえ付けていたが、力による制服には必ず末路があり、平成になりソビエト帝国は崩壊し、中国共産党の崩壊も時間の問題となりつつある。

戦前には、白人種の前に卑屈なほどに跪いていた有色人種が、何故、急速に自信と自覚を持つようになったのだろうか。戦後、イギリスの宰相チャーチルが本心を述べ次の様に言った。

「英帝国が終焉した理由は、英軍がアジア人の前で日本軍に惨敗したからである。一度墜落した権威を、もう一度掲げる事は出来っこない。英軍は依然として強力だが、しかし世界の人々は、英軍がアジア人に負けたのを見てしまった」

有色の日本人が香港、シンガポールで英軍に大勝し、フィリピンの米軍を駆逐したのを目の当たりに見た世界の有色民族から、長年の間の習性とまでなっていた白人隷属の卑屈な気持ちが一掃され、「白人優位、白人不敗」の神話は、これを機に音を立てて崩壊したのだ。

白人優位の帝国主義世界が続く限り、日米戦争が昭和16年に勃発していなくても、何年後かに起こったであろう避けて通る事の出来ない宿命であったように思われる。大東亜戦争は、有色人種の白色人種に対する、まさに命がけの壮絶なる巻き返しであり、そしてその力と気迫を持った国が、その当時日本しか無かったのである。

まとめ

このように先の大戦を見ると、日本は戦争に敗れたものの、戦後73年経った今では大東亜戦争の戦争目的(政治目的)を立派に達成したと言う事が出来る。どこの世界でも永遠に続く戦争は無い。しかし政治は永遠に継続し、しかもそれは過去の足跡、先人の努力の上に積み重ねられるものである。

そして、先の大戦以来、それまで世界の常識となっていた帝国主義が崩れ、国が威信をかけ世界にはっきりと示した政策であり時には美談にさえなった戦争が罪悪という観念に変わり、世界平和と共存共栄こそ、それぞれの国が繁栄する最良の方法である事を思い知ったのである。

この先、50年後、100年後の日本が本来の日本であり続ける為に自分達が出来る事は微力かもしれないが、歴史認識をしっかり見直す事により日本人である事に誇りが生まれ未来に繋がると信じているので今一度、日本がどのような国であったのか見直してみてはいかがでしょうか?